ニャームコの自由帳🥹

おふねの考察をしたりします

T10躁鬱艦Austin解説

まえがき

どうもこんにちは。
久遠の時を越えた祈祷の末、私は美少女に転生した───────。
というわけで今回はT10屈指のキワモノ艦Austinについて解説していく。この艦は実装からかなりの月日が経っている。そこで、参考にとブラウザで検索をかけてみた───────

なんということだ…(ここにわざとらしく驚いた顔を入れる)
参考になるブログが一つしかないではないか…

というように、今でこそ所持者はちらほら見かけるようになったが勉強する基盤はまだ構築されてないように思う。自分がこの船で軽巡の何を学んだか、艦の特徴はなにか…。そのあたりを中心に語っていく。
ちなみに自分はこの船がまともな軽巡デビューである。

主砲

127mm連装砲を前部3基、後部3基の計12門搭載で斉射角は30°-31°。素の装填時間は8sと軽巡としては遅めで最近実装された淀より少しDPMが高い程度。ただ、米ツリー駆逐のポンコツ豆鉄砲と違って弾速は10km以遠でも十分に当てていけるほどには速い。*1
弾種はHEとSAPが使用可能で、HEは火災発生率が9%と高い程度の特徴しかないが、この船の真髄はSAP(と消耗品)にある。 跳弾角度が65°-75°と優遇されており、ほとんどの場合はSAPで運用することになる。

そして何よりも頭に叩き込んでほしいのはその貫通力とマッチ帯の艦艇の装甲厚。この127mmSAPでは36mmまで貫通が可能で、相手のどの部分が貫通可能なのか必ず考えるべし。特に戦艦相手は船体を貫通できるかどうか知っているだけで与ダメが大きく変わる。はじめのうちは仏戦と英戦と大和型はカモとだけ覚えておけばいい。

抗堪性

HP30700とJinanと並び同格最低。艦首艦尾は16mmで234mm以上の口径をもつ砲には強制貫通される…が、バイタルを抜かれなければ割とどうにかなる。また、船体側面を覆う32mmの装甲帯のおかげでほとんどのAP弾は弾けるポテンシャルを持つ。


例外としてSAPと360mm以上の口径を持つ砲弾には気をつけてもらいたい。SAPに関しては弾くことが難しくHPの払い出しも船体からとなり大ダメージに繋がりやすい。また、下の装甲レイアウトを見てほしい。
これは、32mm強制貫通わからせ勢から見たAustinの装甲で、この画面に表示されている部分すべてがバイタルであり、大部分を占めるバイタル甲板の厚さは32mmである。つまり当たったら体力が消し飛ぶ。

32mmわからせ勢はともかく、いかに砲弾を側面で受け流すことができるか、その技術はこの船で大いに培えるだろう。

対空

戦後の両用砲と対空砲をもち、なおかつAADFも持っているため対空性能は高い。ただ、量より質の対空構成なので高角砲が壊れると頼みの中距離継続ダメがガクッと落ちる。なお、最近実装されたMaltaは天敵なためこいつに対しては無力だと思った方がいい。

魚雷

5連装の発射管を両舷に1基ずつ搭載している。性能はフレッチャーのそれと同じで、射角が良いので暇さえあれば垂れ流して、機会があれば火災浸水コンボも狙っていけると良い。

機動性、隠蔽性

速力35knとそこそこ、旋回半径670mm、転舵所要時間7.7sとかなり小回りがきく。船体の小ささも相まって低速域での回避を得意とする。隠蔽も最良9.3kmとマイノに次いで良い。たしかJinanよりも良かったはず。ほとんどの巡洋艦、戦艦に先手を取れるのは取れる選択の幅が広いといえよう。

消耗品

応急工作班、AADF、主砲躁転ブースター、修理班、ソナーの5つ。AADFはアメリカ仕様のため使用回数が一回多い。また、修理班にも各種優遇があり、使用回数が一回多くその性能も標準より向上*2している。中でも、この使用可数無限の主砲躁転ブースターこそ、AustinをAustinたらしめている消耗品であろう。その性能は15秒間主砲の装填時間を4倍にするというもの。発動中のSAP DPMは驚異の972,000。素でこれなので各種係数を考慮すると1,000,000を軽く超える。*3
この理不尽なDPMを15秒の間にどう押し付けるかがこの船の肝である。

ビルド

UGは以下の通り。

ソナー改良や転舵改良をつけたい人がいればつけても良いかもしれない。射程は延長したところで意味が薄いので必要ない。


スキルは以下の通り。

個人的に2ptスキル以外はこれがマストだと思っている。爆専をつける理由として戦艦には火災のスリップダメージも有効でもとから高い火災発生率と親和性が高い。また、潜水艦に対する爆発半径の増加も出番があり、潜行前にMRBを切ってSAPを叩き込むと1ターンキルできる(経験談)。残念ながら爆雷空襲はなく、艦尾から落とすタイプの通常爆雷、通称"うんち爆雷"であるため潜水艦への攻撃手段は実質主砲しかないのだ。自分はずっとこのビルドだが、ここ最近界隈で賑わっておられるアンチ潜水艦の方々は率先して取ってみてはいかがだろうか。(笑)

運用

某にせれど先生と全く同じなのでそちらを参考にしていただきたい。数少ない違いとしては自分は偏差を取るのをめんどくさがる傾向にあり、撃ち始めたらすぐにMRBを切り、MRBリキャスト中に射撃していることも多い。リキャスト完了次第即時再使用するというのが目標であり、完全に質より量で立ち回っている。撃たれる回数も相応に増加し死にやすいのでおすすめしない。平均PRや平均与ダメは凡庸な値になっている。

総括

MRB中に翔んでいく数多のSAPと目まぐるしく伸びる与ダメは絶景であり、それに酔いしれてバイタル抜かれることもしばしば。小柄な船体からはじき出される100万オーバーの暴力的なDPMはまさに躁転ブースターと言って差し支えない性能を誇る。

これを見ているあなたもYキー一つで躁転できるこの世界を味わって見ないか?



それでは。

*1:Austin7.4s/12km、Gearing11.3s/12km

*2:総回復量18.5%、バイタルダメージ50%回復、通常貫通60%回復

*3:参考にコルベールのHE DPMは593,000。ただし射角の関係上実質DPMはこれより数割低くなる。