ニャームコの自由帳🥹

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装填メカニズム刷新後のCristoforo Colombo

まえがき

 

艦艇記事第1弾はCristoforo Colomboについて語っていく。装填メカニズム刷新前から目をつけていたのだが、刷新前後ともあまり語られていない印象。最近装填手スキル搭載のルイージ艦長を載せて乗り回しているが、ほかの戦艦では味わえない経験が出来るだろう。特に、今日猛威を振るっているSt.Vincentを"理解"らせるは適正のある船である。

是非記事を見た方には乗って欲しい。

 

それでは詳細を掘り下げていこう。

 

主砲

主砲は50口径381mm4連装砲塔が前部2基後部2基の計4基で、後部2基に関しては全周砲塔である。射角は前32°後36°と一般的だが、全周砲塔と併せて後述する排気煙幕との親和性が極めて高い。素の装填時間が37秒と砲門数ゆえ長めに設定されている。Vermontより短い

 

実はこの主砲、Francesco Caraccioloから何一つ性能が変わっておらず、ただ砲門数が増えただけで差異点は細かいシグマや散布界の違いしか存在しない。優秀な砲塔旋回速度*1も引き継いでいる。ツリーを真面目に登ってきた方は読み飛ばしても問題無いだろう。

 

弾種はイタリア🇮🇹の伝統に基づいてSAPとAPを搭載。

SAPに関して、跳弾角度はVeneziaと同様の70°-80°となっており貫通力は97mmとなっている。バイタル装甲がこの値を下回る軽巡はバイタル判定が発生するAustinは死ぬ

 

APに関しては中ティアではティア比で貫通力が高かったが、T10ともなると平凡な立ち位置に落ち着く。跳弾優遇等は無く、SAPより少しだけ弾速が遅い。貫通力は概ねモンタナ砲と同様とみて問題無いが、彼女より弾速が速く当てやすいため、使い分けは他の戦艦よろしく重要である。

モンタナとの比較。弾速が早く、貫通力は同等となっている。

抗堪性

舷側の大部分は70mm装甲に覆われており、中央甲板も50mmと厚い。

 

装甲はそこそこ優秀な方で、主に巡洋艦が放つ中口径AP弾、SAPなどを通さない硬い外套を身にまとっている。上部構造物も小さく纏まっておりSAP耐性はT10戦艦屈指とも言える。内部の装甲もタートルバックな上バイタルが喫水線の下に沈みこんではいるのだが、ドイツ戦艦などと違い内部装甲は薄いため甘い角度だとバイタルは普通に抜かれる。舷側の152mm副砲の下には追加で厚い装甲が貼られておりインチキ不貫通が時折発生する。また、艦尾がデカい割に装甲帯が存在せず被ダメージソースとなる。

 

ティアに伴い船体が大型化し被弾面積が増えたもののHPが心もとないため、総じてT10戦艦の中では抗堪性は低いものと言える。

 

対空、副砲

対空は前級のLepantoからほとんど変わっていない。イタリア🇮🇹艦艇特有の距離が短い代わりに強力な対空を搭載しており、粘着にはそこそこ対抗出来るが雷撃機や反跳爆撃には無力。*2

 

副砲は152mmと90mm副砲を多数搭載し、射角もかなり良い。突撃時は火災要員として大いに役立つが強化するかどうかは悩ましいところ。

 

機動性/隠蔽性

船体が大きくイタリア🇮🇹らしい高機動性は失われた。隠蔽は最良で海上14km、航空機から12.3kmとあまり良くないが、撃ち続ける船ではないこと、排気煙幕を有することから活発との親和性は高いため取得を勧める。

 

消耗品

応急工作班、修理班、排気発煙装置、戦闘機/着弾観測機の4つ。排気発煙装置の使い所がカギとなる。その他の消耗品は一般的なもの。

 

ビルド

UGは以下の通り。

スロ4は推力でもいいかもしれない。また、スロ6は射程を取るか悩ましいところ。自分のプレイスタイルでは敵に距離を詰めることを得意とするため装填にした。

 

艦長スキルは以下の通り。

装填UGはキルで射程が伸びること前提であり、優遇付きの装填手を取っているところがポイント。

これ一つで多くの小技が使えるようになる(後述)。

運用

あくまでも自分のプレイスタイルなため、参考程度にされたし。

 

排気煙幕が使える状態でガンガン前に行き、弱いケツを隠しつつ甘い角度の敵艦に手痛いダメージを与えていき、ヘイトが向いたりポジションを変えたりするタイミングで排気煙幕を使って移動を行う。レーダーを食らうと無意味なのでレーダー艦艇の位置は適宜把握しておくべし。装甲や砲塔配置から頭を向けた近中距離戦を得意とし、間違いなくどっしり構えて遠距離で撃ち合うような船ではない。

 

装填手の効果はイタリア戦艦に追加された弾種切り替え時間に乗算され、Colomboの場合9.1秒ほどで切り替えが終わる。すでに装填が終わっている場合、刷新前と挙動は変わらないのだが、その真価は装填中にある。端的に言うと装填残り9秒まではSAPとAPを自由に選択する猶予がある。

 

今までColomboを始めとしたイタリア戦艦はその装填の長さから弾種選択に大きな制限があったが、新しい装填メカニズムと装填手と合わせてそのボトルネック完全に解消された。装填が終わってようがなかろうが敵艦の動きを見てから弾を詰め直しても余裕で間に合うのだ。残り9.1秒を切っていた場合、切り替えはすべて9.1秒となる。とはいえ、いかに有効性が高いか戦艦乗りの皆さんはおわかりだろう。

 

また、後部主砲を隠して前部2基でSAPを撃ち、わずか9秒後に後部主砲から相手の想定外のAPを発射する、などといった芸当も可能になる。相手に知識があれば話が別だが、今のところプレイヤー全体に装填メカニズムが周知されているかどうかは正直怪しい。時間が経てば認識が広がるだろうが、いわゆる"わからん殺し"をしたいのであればいまが旬だろう。

総評

装填メカニズム刷新前は16門のガバガバショットガンロマン砲を持ちつつも、あと一声!という性能に落ち着いていたと思う。しかし、装填メカニズムを活かした技を活用していけばどの艦種だろうとできない芸当が行える。

近中距離戦が好きな方、新しい風を浴びたい方、St.Vincentを"理解"らせたいはぜひ舵を握ってほしい。

 

 

それでは。

*1:Colomboは30s/180°

*2:ただし舷側がカチカチなので反跳爆撃は貫通されにくい